朝霞市博物館テーマ展示
丸沼芸術の森25周年記念-所蔵コレクション展

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朝霞市博物館テーマ展示 丸沼芸術の森25周年記念-所蔵コレクション展

丸沼芸術の森は朝霞市博物館との共同主催により「朝霞市博物館テーマ展示 丸沼芸術の森25周年記念-所蔵コレクション展-」を開催いたします。

地域文化の発展と美術を志す若い世代の育成を願い設立された丸沼芸術の森は、アーティストへのアトリエの提供と、内外の優れた美術作品を収集して参りました。これまで全国各地で所蔵品による「アンドリュー・ワイエス展」や「ベン・シャーン展」が開催され、朝霞市博物館においても「登録美術品特別公開『モネとドラクロワ』」(2007年)などを通して、コレクションの一部が公開されてきました。しかしながら本展では、陶芸、絵画、彫刻や現代美術など非常に多岐に渡る所蔵品を一望いただけるよう、そのハイライトとも言うべき秀作(35作品を予定)を、以下5つのテーマに基づいて展示いたします。

多くの皆様のご来場をお待ちしております。

展示テーマ

【近現代陶芸を代表する作家たち】

明治時代、「芸術」という概念が輸入され、日本の伝統美術は大きく変容します。東京芸術大学(旧東京美術学校)に学んだ板谷波山や藤本能道は、芸術家としての側面を持つ陶芸家です。その一方で安土桃山時代の美濃焼の再興を通して独自の表現を獲得し、「現代の陶工」とも呼ばれる荒川豊蔵や加藤孝造がいます。近現代を代表する7作家による10作品をご覧いただきます。

【エコール・ド・パリの絵画】

20世紀初頭のパリは多くの異邦人が集まる国際文化都市として急速に発展します。特に美術においては新しい表現が次々と生まれ、その後の世代に与えた影響は計り知れません。カフェや画室で芸術論をぶつけ合いながら生まれた作品は、新しい美術の幕開けを目指し、現在でも色あせる事はありません。キスリング、パスキン、藤田嗣治らの油彩、デッサン、版画など8作品を展示いたします。

【彫刻ーブールデルと佐藤忠良、柳原義達】

フランスを代表する彫刻家の1人アントワーヌ・ブールデル。近代彫刻の父と呼ばれるロダンに学びますが、《アポロンの頭》を見た師ロダンは「君に教える事はもう無い」と語ったと言われます。柳原義達、佐藤忠良は当初画家を目指しますが、ブールデルを始めとする近現代の彫刻に衝撃を受け、その道を転向します。3人の7作品をご覧いただきます。

【ベン・シャーンとアンドリュー・ワイエス】

丸沼芸術の森が200作品以上を所蔵する、2人のアメリカ人画家。シャーンは常に弱者の側に立ちながら、公民権運動やニューディール政策などをテーマに、社会的メッセージ性の強い作品を数多く発表します。都会の喧噪から遠く離れた地で、静寂な風景と人々を描き続けたワイエス。老姉弟を30年間にわたり取材した「オルソンハウス・シリーズ」は広く親しまれています。この2人の4作品を展示します。

【現代美術ー河口龍夫、杉本博司、村上隆】

目には見えないが、非常に身近な存在である「時間」をテーマとした河口龍夫の作品。豪華な内装の劇場に白く浮かび上がるスクリーンを長時間露光で撮影し、建築が持つ歴史やドラマも内包するかのような杉本博司の写真作品。丸沼芸術の森で20年近く制作活動を行う村上隆による、アニメを想起させる作品に至る以前の、90年代前半の絵画と立体作品。この3作家の6作品をご覧いただきます。

会場朝霞市博物館
〒351-0007 朝霞市岡2-7-22
TEL:048-469-2285
会期2010年2月20日(土)〜3月14日(日)
※休館日:2月22日(月)・3月1日(月)・8日(月)
時間9:00~17:00
料金無料
共催朝霞市博物館、丸沼芸術の森

関連企画

講演会 「丸沼コレクションの誕生・育み・これから」

講師=須崎勝茂(丸沼芸術の森 代表)
日時=2月27日(土)午後2時より(午後3時終了予定)
聴講料=無料 会場=朝霞市博物館 講座室
先着50名、2010年1月15日より朝霞市博物館にて予約受付開始 

ギャラリートーク

講師=丸沼芸術の森 担当学芸員
日時=2月27日(土)午後3時(午後4時終了予定)および3月7日(日)午後2時より(午後3時終了予定)
聴講料=無料
会場=朝霞市博物館 展示室

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