アンドリュー・ワイエス水彩展&フォーラム
「ワイエスが描く光と影」

このイベントは終了しました。たくさんのご来場ありがとうございました。

この春、丸沼芸術の森では第8回アンドリュー・ワイエス水彩展&フォーラムを開催いたします。現代のアメリカンリアリズムを代表する画家、アンドリュー・ワイエスは90歳になる現在も、生まれ故郷のペンシルヴェニア州・チャッズフォードと、夏に過ごすメイン州・クッシングで精力的に制作を続けています。ワイエスは身近な風景とそこに暮らす親しい人々の日常を克明に神々しいまでに描きました。特にメイン州の片田舎でひっそりと暮らす姉弟とその家を30年間描き続けたオルソンシリーズは、ワイエスの画歴の主軸となる重要な作品群です。ワイエスの心を占めるもの-『光』、特にメイン州の透明な光に魅了された画家は「私の絵の中に刻々と変化する太陽の光を感じてほしい」と言っています。本展ではその光を存分に描きこんだ作品に焦点を当て、丸沼芸術の森ワイエスコレクション、オルソンシリーズ238点の中から水彩25点を展観いたします。

また、2日間にわたる講演、ワークショップでは画家の制作の秘密にせまります。講師には、2000年東日本でのワイエス巡回展の折開催館の企画に係り、メイン州、オルソンハウスを訪れたこともある岐阜県立美術館館長の古川秀昭氏と、福島県立美術館のワイエスコレクションに尽力され、丸沼芸術の森コレクションでの展覧会をと発案された、美術史家の岡部幹彦氏による講演を予定しています。ワークショップではワイエス研究の一人者としてワイエス家とも交流のある愛知県美術館美術課長高橋秀治氏も参加され、ユニークな内容を企画しております。

会場丸沼芸術の森展示室
会期2008年4月12日(土)~4月27日(日)
【フォーラム(講演とワークショップ)】
2008年4月26日(土)・27日(日)
時間10:00~17:00 (入場は16:30まで)
料金一般・大学生 500円
高校生以下・美術学生・65歳以上無料
主催丸沼芸術の森
後援埼玉県教育委員会、朝霞市教育委員会、志木市教育委員会、 新座市教育委員会、和光市教育委員会
関連イベントレセプションパーティー(27日のみ開催・17:30~19:00・参加費無料)

フォーラム・ワークショップについて

アンドリュー・ワイエス フォーラム

2008年4月26日(土) 

講師:古川秀昭氏
時間:13:10~15:10(入場12:50)
演題:「ワイエスの作意と技法を探る」

2008年4月27日(日)

講師:岡部幹彦氏
時間:13:10~15:10(入場12:50)
演題:「見えるものとの対話」

ワークショップ

【開催日程】
2008年4月26日・27日/各回 15:30~17:00

A 高橋秀治氏

「作品の背景-ペンシルヴェニアとメイン」―対話形式

B 岡部幹彦氏

 「見えるものとの対話」―対話形式

C 古川秀昭氏

 「偶然と必然の試み-水彩技法」―実技(画材費無料)

講師紹介

古川秀昭

1944年 旧満州奉天(現瀋陽)市に生まれる。1968年 東京芸術大学油画(山口薫教室)卒業。卒業後絵画、壁画制作を続け、第20回モダンアート記念奨励賞など受賞。「受胎告知画のマリア」をテーマにイタリアで壁画を研修。1979年岐阜県美術館準備室スタッフとなり、2003年より同館館長となる。2001年丸沼芸術の森所蔵「ワイエス水彩素描展」、2003年 メトロポリタン美術館で「織部」展など担当。 モダンアート協会会員、日本美術家連盟会員、岐阜県立美術館館長

岡部幹彦

1953年群馬県に生まれる。1973年東北大学文学部入学。在学中に休学し、渡独。帰国前には3ヶ月間ほどヨーロッパ各地の美術館を巡り歩く。1980年東北大学大学院文学研究科修了後、福島県立美術館準備室学芸員として、テンペラ《松ぼっくり男爵》を手始めに、同館のワイエス作品の収集に尽力。またビデオ「アンドリュー・ワイエスとアメリカの写実主義絵画」を制作。1984年福島県立美術館学芸員。その後、平塚市美術館を経て、2000年より文化庁文化財部美術学芸課に勤務。 2000年には第1回ワイエス展開催準備のため渡米。 美術史家

高橋秀治

岐阜県および愛知県美術館設立に参画。 1995年『アンドリュー・ワイエス展』を企画・開催。以来、今日までワイエス家との交流が続き、アメリカ でのワイエス展開催にも協力、一昨年夫妻より愛知県美術館へ作品を寄贈される。丸沼ワイエス展においては、 第1回より講演とワークショップの講師として参加し、ワイエス研究の第一人者として活躍。また愛知県美術館では 『アメリカン・ドリームの世紀展』『国吉康雄展』等を担当している。 愛知県美術館美術課長

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