第9回 丸沼芸術の森所蔵
アンドリュー・ワイエス 水彩・素描展&フォーラム 追悼~ワイエスからの伝言

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2009年1月16日、雪の降り積もる早朝、アンドリュー・ワイエス氏は故郷ペンシルヴェニア、チャッズ・フォードの自宅で家族や友人に見守られる中、91歳で亡くなられました。

丸沼芸術の森は238点に及ぶオルソンシリーズを所蔵し、2000年より毎年その一部を展示、公開を行うとともにワイエス本人とも交流を果たしてまいりました。第9回を迎えるこの度は、ワイエスを追悼する展覧会として開催いたします。

著名なイラストレーターであった父ニューウェル・コンヴァース・ワイエスに、幼い頃から絵の手ほどきを受けたワイエスは、優れた技法と表現力によって、アメリカンリアリズムの伝統を現代に受け継ぐ画家として、比類のない絵画世界を築いてきました。彼の描く対象は、住み慣れたペンシルヴェニア州チャッズ・フォードと別荘のあるメイン州クッシングに限られ、いずれも都会から離れた片田舎で、素朴に暮らす隣人たちの日常の光景を静かに見つめ描き続けてきました。なかでも代表作「クリスティーナの世界」で知られるオルソンシリーズは、メイン州の海岸近くの古い一軒家とそこに住むオルソン姉弟を約30年にわたり描いたもので、ワイエスの画業のなかでも大変重要は作品群として位置づけられています。

本展では所蔵作品から、水彩、素描の傑作30点を展観いたします。ワイエスのおよそ82年におよぶ絵画人生は、彼の言葉、「対象に出会い、強いエモーションを感じたらすぐに描かずにはいられなかった」が示す絵画へのあくなき情熱に支えられており、晩年に至っても少しも変わりませんでした。なかでも益々深化を遂げていくオルソンシリーズの絵画世界が、私たちを魅了してやみません。皆様とともにワイエスを偲び、語り、共有し、また新たなる出発点にしたいと思います。

会場丸沼芸術の森 展示室
会期2009年4月11日(土)~4月26日(日)
時間10:00~17:00 (入場は16:30まで)
料金一般・大学生 500円
(但し高校生以下・美術学生・65歳以上無料)
出品点数水彩・素描30点
主催丸沼芸術の森
後援埼玉県教育委員会、朝霞市教育委員会、志木市教育委員会、新座市教育委員会、和光市教育委員会
関連イベントレセプションパーティー(19日のみ開催・17:30~19:00・参加費無料)

フォーラム・ワークショップについて

フォーラム

4月18日(土)

講師:須崎勝茂
時間:13:10~15:10(入場12:50)
演題:「丸沼芸術の森とワイエスコレクション」


講師:中村音代
時間:13:10~15:10(入場12:50)
演題:「ワイエスの世界に導かれて」

4月19日(土)

講師:高橋秀治氏
演題:「感動が絵になるとき」

ワークショップ

【開催日程】
2009年4月18日・19日/各回 15:30~17:00

A 高橋秀治氏

「メイン州とペンシルヴェニア州-作品の背景を探る」対話

B 内田新哉氏

 「ワイエスの気分で描こう!」実技(水彩/素描)

C 中村音代

 「あなたと語りたいワイエス論」対話

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